パソコン、スマホと他の機器の接続には様々なものがあります。その中でも汎用性もあり、様々な機種の接続に利用されているのが、USBです。USBは、USB3.0、USB3.1、USB(Type-C)、USB(Type-A)など、規格、接続により様々な名称があり、それぞれがどんなものなのか、どう違うのか、わからなくてもとりあえず使えているのではないでしょうか?
使えていても、どう違うのか、気になったので調べてみたら、奥が深いので、知っておいたら、ためになることから、知らなくても良いけど、知ると面白いことなどマニアックなことまで調べてみました。
名称と意味
USB(Universal Serial Bus)の略称。「ユニバーサル・シリアル・バス」ということで、Windows95など、かなり古いPCではシリアルポート、パラレルポートという、周辺機器を接続するための端子がありましたが、「シリアル」と「パラレル」の違いは?とふと疑問になりました。シリアルというのは「連続的な、人続きの」という意味で、パラレルは「並行、並列」ということだそうです。
シリアル通信というのは、通信の信号を一つのケーブルで連続してデータを送信する仕組みで、パラレル通信は、複数のケーブルでブロックごとにデータを受け渡す仕組みになっているようです。
さて、話が逸れましたが、USBの登場はいつだったのかと調べてみると、1996年1月ということ。確かに、Windows95が発売され、自分が初めてパソコンを触れたFMV-DESKPOWER SEには、USBが無かったです。その後、Windows98SEのパソコンなどで、USBを使い、電源を入れた状態でも機器の接続を抜き差しできる便利さに驚いた記憶があります。
データ転送速度
バージョン名 | 転送速度 | 発表時期 | 最大伝送距離 |
USB 1.0 | 12Mbps | 1996年1月 | 5m(Type-C 4m) |
USB 1.1 | 12Mbps | 1998年9月 | 5m(Type-C 4m) |
USB 2.0 | 480Mbps | 2000年4月 | 5m(Type-C 4m) |
USB 3.0(3.1 Gen1、3.2Gen 1) | 5Gbps | 2008年11月 | 3m(Type-C 2m) |
USB 3.1 Gen 2(3.2 Gen 2) | 10Gbps | 2013年8月 | 1m |
USB 3.2 Gen 2 ×2 | 20Gbps | 2017年9月 | 1m |
USB4 Gen 2×2 | 20Gbps | 2019年9月 | 1m |
USB4 Gen 3×2 | 40Gbps | 2019年9月 | 0.8m |
USB4 Version2.0 | 80Gbps | 2022年11月 | 0.8m |
転送速度は当初の12Mbpsから、3,333倍と現行PCでは40Gbpsとなっております。まだ、USB4 Versin2.0は一般的にはなっていないように感じますが、どんどんとスピードアップしていき、動画などのデータ転送に掛かる時間も短縮できてきています。
ドンドン増えるUSB接続
USB1.1などの頃はプリンターとの接続で利用されていました。以前のプリンターケーブルは、太く接続口も幅が広い、いわゆるパラレルケーブルというものでした。USBケーブルでの接続で楽になりました。プリンターを購入した際に、なぜかパソコンとの接続用ケーブルは別売りっていう意味の分からないこともあったことを思い出します。今では、Wi-Fiで無線接続できたりするので、不要なことも多くなりましたし、プリンター自体も使うことが少なくなりました。
なぜ、プリンターケーブルって、差込口がプリンター側と、PC側で違った形をしているのでしょうか?両方とも同じUSBであらば、いわゆるType-Aの接続で良いような気がするのですが、外付けドライブ(DVDやHDDなど)も、形状は違いますし、全て統一した接続にしたら、ケーブル1本で済むように思います。
その後、USB2.0のことには、USBメモリが登場し、データのやり取りにはとても便利だったことを思い出します。フロッピーディスクでは保存できないサイズで、CD-Rに書き込むのも面倒で、メールで添付するよりも、USBでやり取りができて便利さを感じておりました。HDDの大容量化と同様に、USBメモリの容量も最初は32MBだったものが今では、TB(テラバイト)の時代となりました。
USB3.0以降の転送速度のお陰で外付けHDDで写真や動画を保存するようになり、Type-Cでディスプレイとつながるようになり、どんどんとUSBでつながる機器も増えました。以前は外出先へ持ち出すノートパソコンは作業用として、外で利用し、自宅やオフィスなどではデスクトップで仕事をしたほうが様々な機器との繋がりという点で便利でした。
今では、USB Type-C一本で、PCから出力、PCへ給電するハブを一つデスクにおいておき、そこに接続すればすべての機器とつながるのでMacBookのようなUSB Tupe-Cの接続しかない、PCも当たり前となりました。