インターネットを少し見るだけで、Windows7、8などからのWindows10へのアップグレード後や、Windows10のアップデートでもIMEに関しては不具合が発生しているようです。
下記のような不具合が発生しているようです。
・IMEをMicrosoftIME以外に設定したはずなのに、再起動後、MicrosoftIMEに戻ってしまう。
・IMEが無効になり、日本語入力ができなくなった。
・GoogleIMEがうまく表示されない。「あ」、「A」などが表示されない。
IMEの不具合に関しては多くの場合、再インストールすることで問題を解決できることが多いようなので、再インストールの方法を紹介致します。
【Point】IMEの再インストール前には辞書をバックアップする。
IMEを再インストールする際には、まずは自身で登録した辞書の内容をバックアップしなければ消えてしまうことがあります。
元号が令和に変わり、辞書登録をされた人も多いと思いますし、キラキラネームや、難読漢字の名前の入力を何度も入力するのは面倒なので、単語登録をしていたり、よく使う住所などを短縮登録をしていたりすることがあると思います。
このような場合、今まで登録していた単語が全て消えてしまった場合、一から入力をし直さなければならず、多くの労力と時間が掛かる可能性がありますので、まずはバックアップをしてください。
バックアップの方法はIMEによって異なりますが、ここでは下記のようにGoogleIMEのバックアップ方法を紹介します。
IMEのバックアップ方法(GoogleIMEの場合)
①辞書ツールから保存する場合
Windows10の場合、画面右下にある「あ」もしくは、「A」の文字を右クリックし、メニューが出てくるので、辞書ツールを開きます。
辞書ツールを開くと、下図のような画面になり、ツールバーの「管理」から、選択した辞書をエクスポートします。
②ディレクトリから保存する場合
②ディレクトリから保存する場合
GoogleIMEのユーザー辞書のデータは下記のフォルダに保存されていますので、そのデータを他のフォルダにコピーをして保存しておきます。
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\LocalLow\Google\Google Japanese Input
上図の「user_dictionary.db」を別のフォルダ内にコピーをし、再インストール後、このファイルを元に戻します。
※AppDataのフォルダは隠しファイルになっていますので、隠しフォルダを表示して開いてください。ツールメニューの「表示」から、隠しファイルにチェックボックスを入れれば、表示できます。
IMEのアンインストール方法
IMEのアンインストールは、アプリケーションと同様の方法で、下記の通りの手順でアンインストールできます。
①左下のWindowsボタンを右クリックし、「設定(N)」をクリック
②Windowsの設定画面の「アプリ」を開く
③アプリと機能の一覧から、Google日本語入力をクリックし、「アンインストール」ボタンを押す。
この手順でGoogleのIMEが削除できます。
その後、もう一度、GoogleIMEを再インストールし、バックアップをしたユーザー辞書を再度、インポートすることで再インストールを行えます。
ユーザー辞書のインポートについては、必要ない場合もあります。GoogleIMEのアンインストールと、ユーザー辞書は別のフォルダにデータが保存されているので、GoogleIMEをアンインストールしても、ユーザー辞書のデータ自体は消えず、再インストール後、バックアップデータを戻さなくても問題ない場合もあります。
Windows7→Windows10へのアップグレード後、再インストールを実施しましたが、ユーザー辞書のデータは残っていたのでそのまま利用できました。
OSのアップグレード、アップデート後に、IMEで問題が発生した場合、再インストールをすることで問題が解決することが多いので、必要に応じて再インストールを行ってください。