かつて「第二の脳」として一世を風靡し、世界中のPCユーザーやビジネスパーソンに愛用されてきたメモアプリ「Evernote(エバーノート)」。
しかし近年の無料プランの大幅な機能制限(ノート数の制限など)や大幅な値上げに伴い、「長年愛用してきたけれど、そろそろ他のツールへ移行(乗り換え)しようか……」と本気で悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
いざ乗り換えようとしても、世の中には魅力的なノートアプリが溢れており、「どれが自分に一番合っているのか分からない」と迷ってしまいますよね。
今回は、Evernoteからの移行先として特に人気を集めている代表的な3大ツール「Notion」「Obsidian」「Google Keep」をピックアップ!それぞれの特徴、メリット・デメリット、そして「どんな人にどのツールが最適なのか」を徹底比較・解説します!

私はいまだにEvernoteを利用しており、以前、まだまだEvernoteを使い続ける宣言をしています。

1. なぜ今Evernoteからの乗り換えが加速しているのか?
長年Evernoteを使ってきたユーザーが直面している最大の課題は、「コスト」と「運用スタイルの変化」です。
無料プラン(Free)ではノートの作成上限が極端に制限され、実質的に「有料プランへの移行」か「他ツールへの引越し」かの2択を迫られる形となりました。また、「単にテキストやWebクリップをスクラップしておきたいだけなのに、高価な年額料金を払い続けるのは厳しい」と感じる人が増えたことも大きな理由です。
Evernoteからの引越しで失敗しないコツは、「自分がEvernoteで何を一番重宝していたか」をはっきりさせることです。
- プロジェクト管理やデータベースとして使っていたのか?
- 自分のアイデアや思考をリンクさせて深掘りしていたのか?
- 買い物リストやちょっとしたメモを爆速で取りたかったのか?
この「目的」によって、選ぶべき最高の乗り換え先が変わってきます。
2. 移行先3大ツールの特徴とメリット・デメリット比較
それでは、Evernoteからの主要な乗り換え先候補となる3つのツールを順番に見ていきましょう。
① 【オールインワンの万能ワークスペース】Notion(ノーション)
Notionは、テキストメモだけでなく、タスク管理、データベース、Wiki(社内ナレッジ)などを1つの空間に構築できる「オールインワン」のドキュメントツールです。
- メリット:
- 圧倒的な拡張性: メモを「データベース化」してタグ付けしたり、カレンダー表示や看板(カンバン)形式に一瞬で切り替えたりできる。
- Webクリッパー機能が優秀: Evernoteの強力な強みだった「Webページの保存」に近い使い方が可能。
- Evernoteからのインポート(移行)機能が標準装備: Evernoteのデータ(.enexファイルなど)をそのまま簡単に取り込める専用ボタンが用意されている。
- デメリット:
- 自由度が高すぎて慣れるまで大変: 画面のカスタマイズ性が高いため、最初は「どう使えばいいか迷う」という学習コストがかかる。
- 完全オフライン動作に少し弱い: 基本的にクラウド前提のツールのため、通信環境がない場所でのサクサク感はやや劣る。

💡 こんな人におすすめ:
Evernoteでノートをフォルダ(ノートブック)やタグで細かく整理していた人、タスク管理やプロジェクト管理も1つのアプリでまとめて行いたい人。
② 【ローカル保存&思考のネットワーク化】Obsidian(オブシディアン)
Obsidianは、自分のパソコンやスマホの「ローカル環境(端末内)」にテキストデータを保存し、メモ同士を網の目のようにリンク(紐付け)させていく「第二の脳」構築ツールです。
- メリット:
- 爆速な動作&完全ローカル保管: データが自分の端末内の「Textファイル(Markdown形式)」として保存されるため、サービス終了のリスクがなく、動作が驚くほど軽い。
- メモ同士の繋がりが見える(グラフビュー): ノート間にリンクを貼ることで、自分の思考や知識がどう繋がっているかが網の目のグラフィックで視覚化される。
- プラグインで無限にカスタマイズ可能: 必要な機能だけを後から自由に追加できる。
- デメリット:
- 初期設定や同期の難易度: PCとスマホ間でデータを綺麗に同期させるには、少し専門的な設定(Obsidian Syncの有料利用やクラウドストレージの活用など)が必要。
- 画像やPDFを大量に保存する用途には不向き: テキストメインのツールのため、Evernoteのように巨大なPDFファイルやスキャン資料を大量に放り込む使い方にはやや向かない。

💡 こんな人におすすめ:
自分のアイデアや勉強のノートをじっくり書き溜めてリンクさせたい人、企業のクラウドに大事なデータを預けたくないプライバシー重視派の人。
③ 【シンプル&爆速メモ】Google Keep(グーグル・キープ)
Googleが提供する、付箋(フセン)感覚で使える超シンプル&軽量なメモアプリです。
- メリット:
- 起動と入力がとにかく爆速: アプリを開いた瞬間にテキストや音声でメモが取れる。
- 完全無料&Googleアカウント連携: GoogleドキュメントやGoogleカレンダーとの相性が抜群で、追加料金も一切かからない。
- リマインダーや音声入力が強力: 「場所」や「時間」に応じたリマインダー設定や、話した声がそのままテキスト化される音声メモが超便利。
- デメリット:
- 長文や高度なフォルダ分けには不向き: 階層構造(フォルダ分け)ができず「ラベル」管理のみのため、何千枚もの長文ノートを整理・保管するのには向かない。
- 装飾(リッチテキスト)が乏しい: 見出し(H1, H2)をつけたり、文字の色を変えたりといった複雑な装飾はできない。
💡 こんな人におすすめ:
Evernoteを「買い物リスト」「一時的なアイデアメモ」「ちょっとしたWebのメモ」といった『メモ帳代わり』としてライトに使っていた人。
3. 【一目でわかる】あなたに最適な乗り換え先はこれ!
3つのツールの違いをまとめると、以下のようになります。
| 比較項目 | Notion | Obsidian | Google Keep |
| 得意な用途 | 整理・データベース・タスク管理 | 思考の整理・知識の連結・長文 | 瞬時のメモ・買い物リスト・備忘録 |
| 動作速度 | 普通(通信環境に依存) | 爆速(ローカル動作) | 爆速(軽量アプリ) |
| データ保存場所 | クラウド(Notionサーバー) | ローカル(自分の端末) | クラウド(Googleアカウント) |
| Evernoteからの移行 | 超簡単(公式インポートあり) | プラグインで可能 | 手動(またはGoogleテイクアウト) |
| コスト | 無料〜(高度な機能は有料) | 基本無料 | 完全無料 |
4. Evernoteから他ツールへスムーズに移行する「失敗しないステップ」
「移行先を決めたけれど、何千枚もあるノートをどうやって引っ越せばいいの?」という方向けに、移行の失敗を防ぐロードマップをご紹介します。
ステップ1:使っていない「ゴミノート」を断捨離する
Evernote内に溜まった何年も前の不要なWebスクラップやメモは、移行する前に思い切って削除しましょう。移行するデータ量が減るだけで、引っ越し作業のトラブルが激減します。
ステップ2:Evernoteからエクスポート(.enex形式)する
Evernoteのデスクトップ版アプリから、ノートブック単位で「.enex」というファイル形式でエクスポートを行います。
ステップ3:Notionなどの「インポート機能」を使う
例えばNotionであれば、設定画面の「インポート」から「Evernote」を選択し、指示に従ってファイルを選択するだけで、見出しや画像も含めて綺麗にインポートが完了します。
まとめ:自分の「メモの目的」に合ったツールで再スタートを切ろう!
長年使ってきたEvernoteからの乗り換えは少し寂しい気もしますが、新しいツールへ引越しすることは、自分の情報整理術を新しくアップデートする最高のチャンスでもあります。
- Evernoteの多機能さやWebクリップを継承したいなら ➔ 『Notion』
- アイデアの深掘りやテキスト中心の爆速環境を作りたいなら ➔ 『Obsidian』
- サッとメモを取るだけのシンプルな無料ツールが良いなら ➔ 『Google Keep』
どれも無料で試すことができますので、まずは気になったアプリをダウンロードして、1週間ほど触ってみてください。
あなたにとって最もストレスがなく、日々の作業や思考をサポートしてくれる最高の「相棒ツール」がきっと見つかりますよ!


