「長年愛用してきたMacBookのmacOSサポートが切れてしまった……」
「デザインもキーボードも気に入っているから、まだ手放したくないけれど、最新のブラウザすら使えなくて不便」
そんな眠っているMacBookをお持ちの方に、ぜひ試していただきたい究極の選択肢があります。それが、無料のオープンソースOSである「Ubuntu(ウブントゥ)」をインストールして、Linuxマシンとして蘇らせる方法です。
特にIntelプロセッサを搭載した一世代前のMacBookは、ハードウェアの作りが非常に堅牢で、デザインも現代の視点で見ても美しい「高級な文房具」そのものです。しかし、OSのアップデートが打ち切られると、セキュリティやアプリの対応面から日常使いが難しくなってしまいます。
今回は、そんなMacBookにUbuntuを入れることで得られる劇的なメリットと、おすすめの活用ポイントを分かりやすくご紹介します。

そもそも「Ubuntu」ってどんなOS?
Ubuntuは、数あるLinuxディストリビューションの中でも、世界中で最も広く使われている「初心者にも優しいOS」です。
「Linux」と聞くと、黒い画面に文字を打ち込むだけの難しいイメージ(CUI)を持つかもしれませんが、UbuntuはWindowsやMacと同じように、マウス操作や綺麗なアイコンで直感的に操作できる画面(GUI)が最初から用意されています。Webブラウザ(FirefoxやChrome)、メールソフト、さらにはMicrosoft Officeの代わりに使えるオフィスソフト(LibreOffice)なども最初から入っているため、起動したその日からすぐに使いこなすことができます。
MacBook × Ubuntuの「4つの絶大なメリット」
Windows用の一般的なノートPCではなく、「MacBook」というハードウェアにUbuntuを組み合わせるからこそ、生まれる大きな利点があります。
1. サポート切れのMacが「最新のセキュアなPC」に化ける
これが最大のメリットです。Appleのサポートが終了し、セキュリティアップデートが届かなくなった古いMacBookでも、Ubuntuを入れれば常に最新のセキュリティパッチが適用された安全なシステムに生まれ変わります。最新のブラウザで安全にネットショッピングをしたり、YouTubeや動画配信サービスをストレスなく楽しんだりできるようになります。
2. macOSよりも動作が軽く、起動が速くなる
Ubuntu(Linux)は、macOSやWindowsに比べてOS自体が非常に軽量で、システムが消費するメモリ量も少ないという特徴があります。そのため、macOSの最終バージョンを入れて「動作が重いな……」と感じていた古いMacBookでも、Ubuntuに入れ替えた途端に「起動が速くなった」「ブラウザのタブをたくさん開いてもサクサク動く」といった驚きの変化を体感できます。
3. MacBookが誇る「極上のハードウェア」をそのまま活かせる
数ある安価なノートPCと比べても、MacBookの画面(Retinaディスプレイ)の美しさ、打ち心地の良いキーボード、そして直感的に動くトラックパッドのクオリティは頭一つ抜けています。Ubuntuはこれらの優れたApple製ハードウェアを高いレベルで認識・サポートしてくれるため、「最高のデザインと打鍵感を持つLinuxノートPC」という、市販では手に入らない特別な1台が完成します。
4. アプリケーションの導入が驚くほど簡単
Ubuntuには「Ubuntu Software(またはアプリセンター)」という、MacのApp Storeのような機能が標準搭載されています。プログラミング用のツールはもちろん、画像編集用の「GIMP」、動画再生用の「VLCメディアプレイヤー」、さらにはコミュニケーションツールの「Slack」や「Discord」なども、コマンドを打つことなくボタン一つで安全にインストール可能です。
こんな人におすすめ!具体的な活用ポイント
MacBookにUbuntuを入れた環境は、日常のちょっとした用途から専門的な学習まで、幅広いシーンで大活躍します。
- 【文筆業・ブログ執筆】余計な誘惑のない「最強のテキスト専用機」にあえてAdobe系の重いソフトやMac専用のゲームなどが入らない環境にすることで、画面に向かって文章を書くことだけに100%集中できる「大人のデジタル文房具」として活用できます。静かなカフェで、美しいMacBookを開いてタイピングに没頭する時間は格別です。
- 【プログラミング・ITの学習】本格的な開発環境が手に入るWebエンジニアやデータサイエンティストの多くは、サーバー環境と同じLinuxをベースに仕事をしています。MacBookにUbuntuを入れれば、バックエンド開発やPythonを使ったAIの学習、コマンドライン(ターミナル)の操作などを学ぶための「本物の実験・検証環境」が手元に手に入ります。
- 【家庭用サブマシン】リビング用のWEB閲覧・ファイルサーバーに家族が共有で使うネット検索用PCにしたり、大容量のSSDを積んで家庭内の「写真・動画保存用ファイルサーバー(メディアサーバー)」としてリビングの片隅に置いておくのもおすすめです。アルミニウムのスタイリッシュなボディは、インテリアの邪魔をしません。
まとめ:大好きなMacBookに、もう一度命を吹き込もう
かつて数万〜数十万円を投じて購入し、自分の相棒として活躍してくれたMacBook。OSのサポート終了とともにクローゼットの奥で眠らせてしまうのは、あまりにももったいないことです。
Ubuntuのインストールは、USBメモリが1本あれば誰でも簡単に行うことができます。現在の環境をすべて消してUbuntu専用機にするのはもちろん、内蔵ストレージを切り分けて「macOSとUbuntuを起動時に選べるようにする(デュアルブート)」といった柔軟な使い方も可能です。
「まだ動くのに捨てるのは忍びない」「Linuxをちょっと触ってみたい」と思っている方は、ぜひこの週末、大好きなMacBookにUbuntuという新しい命を吹き込んで、自分だけの特別なサクサクマシンを作ってみてはいかがでしょうか?


